きみの知らないところで世界は動く iPhone / iPad / Android版

¥500

2011.12.10 Release
あらすじ

片山ワールド原点の小説、幻のデビュー作が電子書籍アプリで登場! 舞台は愛媛県宇和島。片山の自伝的要素も盛り込まれたと思われる本作は、片山作品永遠のテーマ、恋と愛、生と死……それらが、若き男女の青春物語と合わせて綴 られていく。 “ぼく”とカヲルとジーコ、三者三様に大人へと成長していくなかで、お互いが絶妙なバランスでつながりあい、友情と愛情が交差する。大人への階段をまっすぐに 昇ることができない彼ら。どこかしら精神的にその成長に追いつかない日々に戸惑いを覚え、しかし、抜け出せない日常のなかである日、小さな旅に出かける……。

先生からのコメント

1995年、新潮社刊。2003年、ポプラ社刊。小学館文庫。 ぼくにとっては最初の単行本で、しかも長編なので自伝的な要素が多い。主人公の友人「ジーコ」は、実在するぼくの友だち。もちろん人物造形は、いろいろな素材を組み合わせている。当時、ぼくの文筆収入はゼロに近く、かなり追い詰められた気分で書いたおぼえがある。これが本になったおかげで、なんとか作家としてやっていく道筋がついた。