きみの知らないところで世界は動く

小学館[単行本]

電子書籍化済

¥1575

小学館
あらすじ

ベストセラー「世界の中心で、愛をさけぶ」の片山恭一の原点となるデビュー作。 1970年代後半、高校生の 和哉、和哉の恋人・カヲル、そして和哉の親友ジーコ。不思議な絆で結ばれた3人は70年代、青春の日々を謳歌していた。だが、大学に入学した頃から、カヲルは心身に不調をきたし始める。カヲルとの結婚と確かな未来を望むぼくに対して、「普通」の生き方をするのが難しくなってしまった彼女は、徐々にバランスを崩していく。

先生からのコメント

1995年、新潮社刊。2003年、ポプラ社刊。小学館文庫。 ぼくにとっては最初の単行本で、しかも長編なので自伝的な要素が多い。主人公の友人「ジーコ」は、実在するぼくの友だち。もちろん人物造形は、いろいろな素材を組み合わせている。当時、ぼくの文筆収入はゼロに近く、かなり追い詰められた気分で書いたおぼえがある。これが本になったおかげで、なんとか作家としてやっていく道筋がついた。